続・シム牧場日記

EA のゲーム『ザ・シムズ』のプレイ日記など。シムズ以外は http://tsumige.hatenablog.com/

カスタムの目に遺伝レベルを設定する

遺伝設定されていないカスタムの目の遺伝レベルは0で、常に優性です(geneticized と特に書かれていなければそうだと考えていいでしょう)。
しかしカスタムの目を使ったオリジナルシムばかりでプレイしている場合、ある色の目の方が別の色の目よりも遺伝しやすいというような設定をしたくなることがあるかもしれません。色の濃い目の方が優性遺伝するというのが現実に近いと思いますが(デフォルトの目もそうなっています)、その辺は無視して好きなように設定してもいいわけです。
この設定は SimPE で行うことができます。操作自体は簡単ですが、大事な近所フォルダやダウンロードフォルダのバックアップは取っておいた方が安全です。

遺伝について

実際の操作に入る前に目の遺伝の簡単な説明を。
目の遺伝には0、1、2、3、4の5つのレベルがあります。0が一番強い遺伝です。
デフォルトの優性遺伝子は1に、劣性遺伝子は2に割り当てられており、0が設定のないカスタム目になります。3と4はデフォルトではあいています。
シムは2つずつの遺伝子を持ち、1つが発現して表に現れます。
2つの遺伝子の遺伝レベルが同じなら、発現する色はランダムに選ばれます。
2つの遺伝子のうち、片方の遺伝レベルがもう片方よりも強ければ、常に強い方の色が発現します。
子供は両親から遺伝子を1つずつ受け取ります。受け取る遺伝子はランダムに選ばれ、発現する色は上の法則に従って決定されます。
遺伝の説明自体はここまで。あとは補足です。

普通のカスタム目

すべてのカスタム目が0である状態のとき、その目を持つシム同士が子供を作ると子供の遺伝子は0/0となり、両親の目の色が違った場合はどちらかの色がランダムに選ばれます。
0のカスタム目を持つシムがデフォルトシムやタウニーなどと子供を作ると、子供の目の遺伝子はそのデフォルトシムの遺伝子に従って0/1または0/2となり、必ずカスタム目が発現します。ただしデフォルトの目の遺伝子も持っているため、この子、またはその子孫がデフォルトの目の持ち主と子供を作ると、デフォルトの目が発現することもありえます。
こういうふうにカスタム目が常にデフォルトの目より優性である状態がよければ、設定を変更する必要はありません。

普通っぽい遺伝の設定

普通にデフォルト目とも混じり合える遺伝を設定したいときは、優性にしたい色に1を、劣性にしたい色に2を割り当てるといいでしょう。デフォルトの優性は茶色とダークブルー、劣性がライトブルー、緑、グレーです。
目の色の遺伝子は肌の遺伝子と違って、もともと持っていなかった同じレベルの他の遺伝子を持つことはないので、気楽に設定できます。

珍しい遺伝の設定

「ごくまれに発現する目の色」設定をしたいときに3または4を使うことができます。しかしこのとき、3なら3同士か3と4、4なら4同士で遺伝子が揃わないと発現しない点に注意しておく必要があります。
代々の親の片方にデフォルトシム(NPC、タウニー含む)を選んでしまうと永遠に発現しません。0、1、2のどれかしか持っていない自作シムでも同じです。
3の目の色を持つシムひとりを作り、その子孫から3の目のシムが生まれる可能性があるのは最短でひ孫同士が子供を作るときです。
たとえば初代がデフォルトシムと結婚し、2人の子供を作るとします。デフォルトシムの目の遺伝子が1/1だったとすると、子供の遺伝子は必ず1/3で1が発現します。
この2人の子供が子供を作れば3/3の子供が50%の確率で生まれますが、この2人は兄弟なので子供を作ることはできません。もう一度それぞれがデフォルトシムと子供を作ることにします。
子供のひとりA1(1/3)がデフォルトシム(仮に2/2)と子供を作ると、1/2の子供が生まれる可能性と2/3の子供が生まれる可能性が半々です。1/2の方はもう3の遺伝子を持っていないので排除。A1の子をB1とします。
同様に、A2の子も2/3の遺伝子を持っているとして、これをB2とします。
B1とB2は初代の孫に当たり、いとこなのでやはり子供を作ることはできません。
B1が1/1の、B2が2/2のデフォルトシムと子供を作り、C1(1/3)とC2(2/3)の子供を持ったとします。
このC1とC2は子供を作ることができます。子供の目の遺伝子の組み合わせは1/2、1/3、2/3、3/3の4通りで、3の目が発現する可能性は4分の1です。
「まれに発現する色」設定なんだから正しいんですが、気の長い話の上に、ここまで遺伝子がちゃんと伝わる保証はありません。
もう少し可能性を上げたいなら、同じ色の目を持つシムをもう少し投入するか、普通の色でありながら実は遺伝レベルが3の目を持つシムを投入してみるといいかも。

SimPE の操作

この操作の説明は Bogsims Institute さんの Tutorials を元にしています。
私の SimPE のバージョンは 0.72.1.33855 です。
SimPE のウィンドウレイアウトにこだわりがなければ、[Extra]→[Preferences]→[SimPE Settings]で下の方に3つ並んでいるボタンのまんなか、[reset Layout]を押してウィンドウの並びをリセットしておくと、あとの説明がわかりやすいかもしれません。
1. 遺伝を設定したい目のファイルを開きます。[File]→[Open]
2. ウィンドウレイアウトがリセットされていると、左上が[Resource Tree]、右上が[Resource List]、下半分が大きなウィンドウになっているはずです。下のウィンドウの下にタブがいくつか並んでいると思うので、その中から[Plugin View]を選び、下のウィンドウの内容が[Plugin View]になるようにしておいてください。基本的にこの3つのウィンドウが見えていれば作業できます。
3. 開いたファイルが本当に目的のものかどうかを確認するには、テクスチャイメージを見るのが簡単です。[Resource Tree]から「Texture Image」を選び、[Resource List]に表示された項目(たぶん1つしかないはず)をクリックすると、[Plugin View]ウィンドウにテクスチャが表示されます。
4. 合っていれば、[Resource Tree]から「Texture Overlay XML」を選択します。たぶん一番下にあります。ここでも[Resource List]の項目は1つしかないはずなので、それをクリック。
5. [Plugin View]に内容が表示されます。左側のボックスの中央付近に「genetic」という行があるので、それをクリック。
6. 右側には「Name」「Type」「Value」という3つのボックスがあります。「Name」ボックスの内容が「genetic」となっていることを確認し、「Value」ボックスの中をクリックしてカーソルを表示させ、既に入力されている数値を削除して目的の遺伝レベルの数値(0、1、2、3、4 のどれか)を半角で入力します。
7. 右下の[Commit]ボタンをクリックして変更を確定します。
8. ファイルをセーブします。[File]→[Save]
これで完了です。変更したいファイルそれぞれについてこれを繰り返します。

変更の確認

変更が実際に機能するかどうかは、ゲームを起動させて家族を作ると簡易的に確認できます。
ある色の目と別の色の目の遺伝レベルが同じであることを確認するには、それぞれの目の色の両親を作り、何度か子供を作ってみます。両方の目の色の子どもが現れれば、その2つの色の遺伝子は同じレベルです。
ある色が別の色よりも優性であることを確認するには、それぞれの目の色の両親を作って何度か子供を作り、常に優性の色の子供だけができるかどうかを見てみます。この場合、現れない方の色が必ず劣性とは言い切れないんですが、十数回まわして常に優性と設定した方しか出なければ、そちらが優性と考えて大丈夫ではないかと思います。